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社会人として社会に出てみると、学生のときには出合うことのなかったさまざまな決まりごと、相手への配慮が必要になります。こういった多様な場面の一つひとつに、みんなが気持ちよく過ごせるようなルールやマナーがあるのです。
晴れて新しく看護職として社会に旅立つみなさんが、社会人として必要な「マナー」「接遇」「コミュニケーション術」について、わかりやすく解説します。
第6章 ナースのストレスコントロール法
新人ナースのための社会人マナーブック表紙
職場での接遇、マナーの再確認、患者さんへの対応を見直す、マナーブックの決定版です。
ナース専科編集部・編
本体価格1,200+税
A5判 160P ISBNコード:4-938936-09-7
バックナンバー
第1章 社会人としての基本的な応対の仕方
その1 その2 その3
その4

第2章 円滑な人間関係をつくるために
その1 その2 その3
その4 その5

第3章 社会人として心得ておきたい職場での姿勢
その1 その2 その3

その4 その5 その6

第4章 患者さんとのよりよいコミュンケーションを築くために
その1 その2 その3
その4 その5 その6

第5章 ステキな大人の女性を目指して
その1 その2 その3
その4 その5 その6

第6章 ナースのストレスコントロール法
その1 その2 その3

第7章 これだけは覚えておきたいマナーのあれこれ
その1 その2 その3
その4 その5 その6
その7 その8 
【メールマガジンvol.154 2006-11-22 掲載】
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■日頃のケアを見直し、身体的負担の回避を
ナースが陥る腰痛、肩凝りの原因
 ナースの多くは、腰痛を抱えています。それは患者さんの移動や、日常生活のお世話、検査の介助など、業務の性質上、腰に負担のかかる動作が多いからです。
 特に新人の頃は、不慣れなせいもあり、業務に追われて、休む時間がとれません。周囲を気にしすぎて遠慮し「目の前の仕事を早く終わらせなければ」という使命感に燃え、ついつい無理な姿勢のまま頑張ってしまう……といったケースも多いからです。
 また、同じ姿勢を持続することもあり、足や肩、背中の筋肉などに負担がかかることで、血流が悪くなりムクミやコリの原因をつくってしまったり……。
 では、どのようにすれば看護職に多い腰痛やムクミ、コリを解消できるのでしょうか。まずはその要因のメカニズムをひもといてみましょう。

(1)業務上の姿勢
 患者さんがベッドにいる際、中腰になって、患者さんの目を見ながら話をしますね。また、ベッドの上で患者さんの体を動かす、つまり体位変換を行うとき。さらには、食事の介助をする際の腰のひねり曲げ。患者さんを車イスなどに移動する際、患者さん自身の体重がナースの負担になる…など、腰部の椎間板などに、負担や重みがかかる姿勢や動作が、ナースの毎日にはつきものです。

(2)同じ体勢・無理な姿勢を続ける
 検査の介助など、無理な姿勢のまま患者さんの体を支えるなど、検査中は同じ姿勢を保たなくてはいけません。そのほか落ちたものを拾おうとして不自然な格好をとったり、病室のベッド回りが狭いための負担、洗髪の際の中腰……など、作業環境の悪さも加味される要因です。

腰痛になる原因を自覚する
 上に挙げた例に加え、さらに腰痛に悩まされる要因は、各病院や個人差によって、多々あることでしょう(急に患者さんが転倒して、突然体を支えるなどといった、突発的な場面に遭遇する場合も少なくないはずです)。
 しかし、最も注意をしておきたいのが、自分自身が腰痛になる原因を「自覚すること」です。
 本人は、それほど不自然な格好ではないと思っていても、同じ姿勢を何度も続け、腰への負担が一日に何十回も積み重なることで、慢性的な腰痛を引き起こしてしまうのです。自分の体に無理が生じているのに気がつかず誤ったケアをしてしまう、自分は丈夫だからと過信して自分へのケアを施していない、などなど、日常的な負担が、腰痛や肩凝り、ムクミなどの原因をつくっているのです。

患者さんの動きに合わせる
 腰痛を少しでも軽くする方法として考えられるのは、まず患者さんの体の動きをもとにして、ナースが体を動かすことです。
 たとえば今までは、ベッドにいる患者さんを起こしたり立たせたりする際、まっすぐ上に患者さんを起こすように、と指導されていたことが多かったでしょう。しかし、腰かけている患者さんが起き上がろうとした場合、いったん前かがみになりますね。また横になって寝ている状態から、起き上がろうとすると、患者さんは自分の体を左右のどちらかに傾け、手をついてから、起き上がるはずです。
 このように、患者さんの動きとナースの動きに違いが生じていることが、ナースの体に思わぬ負担をかけていました。しかし、これからは、先に述べたように「患者さんがひとりで起き上がる動作、体重移動のもとに補助をする」ように心がけましょう、こうすればナースの負担も軽減されるはずです。

重心を患者さんに近づける
 さらに患者さんとナースの距離を縮めることで、腰への負担は軽くなります。
 たとえば、ベッドの上で患者さんを起き上がらせたり、寝返りをさせる場合、ベッドが邪魔になり思うような動きが取れない場合がありますね。そのため、無理な姿勢や中腰を続けてしまう……。
 そんな場合は、「腰の位置を動かしたいので、失礼します」と、患者さんに必ずひとことをそえて、ベッドにひざを乗せてみてはどうでしょう。
 患者さんの体にそうように、ナースのひざから下をベッドに乗せて動作をすれば、患者さんとの距離が縮まり、いたってスムーズ。姿勢もラクになるはずです。
 また、患者さんの頭部を上げる場合、ベッドに近づき患者さんの上側から腕をまわし、前腕を患者さんのあごから鎖骨にそうようにぴったりとつけて頭を動かすと、ひじが支点となり、軽く感じることでしょう。
 ナースがつらいと感じる姿勢は、実は患者さんもスムーズに動けず、つらいはずです。ナースが負担を感じているということは、患者さんの負担にもなっているということですから、気をつけるようにしましょう。
 さらに、作業環境を整えることも大切です。つまりベッドの高さを変える、必要な物品の配置を考慮するなど、できるだけ患者さんのベッド回りの環境を整えることも必要です。
 
【つづきは、12月配信のメールマガジンと同時掲載の予定】
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