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社会人として社会に出てみると、学生のときには出合うことのなかったさまざまな決まりごと、相手への配慮が必要になります。こういった多様な場面の一つひとつに、みんなが気持ちよく過ごせるようなルールやマナーがあるのです。
晴れて新しく看護職として社会に旅立つみなさんが、社会人として必要な「マナー」「接遇」「コミュニケーション術」について、わかりやすく解説します。
第6章 ナースのストレスコントロール法
新人ナースのための社会人マナーブック表紙
職場での接遇、マナーの再確認、患者さんへの対応を見直す、マナーブックの決定版です。
ナース専科編集部・編
本体価格1,200+税
A5判 160P ISBNコード:4-938936-09-7
バックナンバー
第1章 社会人としての基本的な応対の仕方
その1 その2 その3
その4

第2章 円滑な人間関係をつくるために
その1 その2 その3
その4 その5

第3章 社会人として心得ておきたい職場での姿勢
その1 その2 その3

その4 その5 その6

第4章 患者さんとのよりよいコミュンケーションを築くために
その1 その2 その3
その4 その5 その6

第5章 ステキな大人の女性を目指して
その1 その2 その3
その4 その5 その6

第6章 ナースのストレスコントロール法
その1 その2 その3

第7章 これだけは覚えておきたいマナーのあれこれ
その1 その2 その3
その4 その5 その6
その7 その8 
【メールマガジンvol.149 2006-10-18 掲載】
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■タフな精神力を身に付け、ストレスに強くなりましょう
精神的ストレスを抱えるいくつかの理由
 ナースの仕事は、いくら努力をしても、結果に結びつかないケースがあります。善かれと思って患者さんにしたことが、逆に気にさわってしまったり。 また病状が悪化し、痛みをコントロールできない患者さんを目の前にして、自分の無力さを痛感する。患者さんが亡くなってしまう……。いつも自分の思い描くケアが、できるとは限らないのです。
 さらに、医師や上司、同僚など、ナースの職場には、人間関係から生じるストレスの要因が、多々あります。たとえば夜勤の際。病状が変化した患者さんがいた場合、「こんな時間に、こんなことで、医師を呼んでよいものだろうか」などと、そのタイミングに、とても悩みます。
 自分自身で判断をしなければいけない状況なのに、新人ナースの場合は、実力が伴わない、または判断を下せない場合などに、とても強い負担を感じてしまうことでしょう。
 加えて、ひとりの患者さんに対して、複数のナースで看護するという、システム自体がストレスを生むケースもあります。
 たとえば、あまり状態のよくない患者さんを、交替勤務により次の人に申し送ったけれども、「あの患者さん、大丈夫かしら?」などと深夜になっても気になってしまったり……。
 このように、特殊な職場から受ける状況が、精神状態を不安定にさせ、ひいてはストレスを抱えてしまうことになるのです。

ストレスと上手につきあう方法
 以前行った調査での、ストレス解消法は「同僚ナースとおしゃべりする」ことが、いちばんという結果が出ています。
 ただし新人ナースの場合は、同僚同士でわいわい騒いだだけでは、一時的なストレスの解消にはなりますが、根本的な問題の解決にはなりません。 悩みの根源である看護上の問題について、それを客観的に聞いてくれて、なおかつ的確にアドバイスしてくれる……、そんな上司や先輩を、職場で早く見つけたいものです。 精神的なストレスを抱えてしまったら、ひとりで悩まずに、まずはだれかに相談をしてみる。特に信頼のおける人に、悩みを打ち明けることが、大切なのです。
 また、看護上だけでの問題ではなく、自分の感情を分析し、ポジティブに思考をシフトすることも重要です。たとえば「あの先輩と一緒に働くのは、どうしても苦手」と思ってしまった場合。 その気持ちの奥底には、「先輩ナースなのだから、もう少しきちんとしてほしい」というような、強い期待がきっとあったはずです。それが、いつの間にかマイナス思考になってしまった。 相手に対する過剰期待から、そう思ってしまったのか……というような具合に、思考の転換を図るのです。
 このように気がつけば、「自分は、きちんとしているからOK」というゆとりが生まれ、気持ちがラクになるはずです。

ストレスに強い精神力を身に付ける
 今までは、ストレスの克服法を述べましたが、ここからはストレスに対抗できる、タフな精神力の築き方を説明しましょう。
 まずは、職場や現場で受けたダメージや悩みから、逃げないことです。一度の過ちや失敗は、先輩ナースや婦長も経験してきたこと。だれもが初めて経験することには、つまずき、悩むものです。
 悩みは、学習や自己成長のよい機会と考え、「どういう状況で間違えてしまったのか?」「どうすればよかったのか」、失敗の原因と解決策を見いだし、次につなげる努力をしていきましょう。
 専門の勉強をしてみる。仲間同士で話し合い、違うアプローチを試みる。そんな具体的で、前向きな方法を考えてみるのです。
 忙しいからといって抱えてしまった悩みをそのままにせず、立ち止まってその悩みの根源を見つめる。どんどん周りのサポートを得る。このふたつが重要です。うまく解決した成功体験を積み重ね、 「自分にもできるんだ」「自分もやるじゃない」と、自分を信じることで「ストレスに強い精神力」が養え、またナースとしても成長していけるのですから。
 だれでも、自身の精神が不安定な場合は、患者さんや仕事に対して「プロに徹していない、ネガティブな思考」をもちがちです。
 しかし、そのままの気持ちで仕事に向かうのではなく、一度、その気持ちをクリアにすることが大切。ひとりで抱え込まず、だれかに話せるようなよりよい環境を、早く手に入れましょう。
 ナースは、つねに奉仕や献身の気持ちをもっています。しかし、その気持ちは、周囲の人にだけ与えるものではありません。
 自分のために、仕事や仕事以外の部分で、自分の心を癒したり、自分をほめてあげる……、そんな自愛の精神をも兼ね備えたナースになっていきましょう。
 
【つづきは、11月配信のメールマガジンと同時掲載の予定】
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