●専門看護師とは
日本看護協会は専門看護師を「複雑で解決困難な看護問題をもつ個人・家族や集団に対して、水準の高い看護ケアを効率よく提供するための、特定の専門看護分野の知識・技術を深めた」看護師と規定しています。そして具体的な役割として、次のような「実践」「相談」「調整」「倫理調整」「教育」「研究」という6つの役割を果たすとしています。
1 専門看護分野において、個人・家族または集団に対して卓越した看護を実践する(実践)。
2 専門看護分野において、看護職者を含むケア提供者に対しコンサルテーションを行う(相談)。
3 専門看護分野において、必要なケアが円滑に行われるために、保健看護福祉に携わる人々の間のコーディネーションを行う(調整)。
4 専門看護分野において、個人・家族または集団の権利を守るために、倫理的な問題や葛藤を解決を図る(倫理調整)。
5 専門看護分野において、看護職者に対してケアを向上させるための教育的機能を果たす(教育)。
6 専門看護分野において、専門知識・技術の向上、開発を図るために実践の場における研究活動を行う(研究)。
規定にある「専門看護分野」とは、“変化する看護ニーズに対して独立した専門分野と知識・技術に広がりと深さがある”と、日本看護協会の専門看護師制度委員会が認めたものをいいます。
専門看護分野はとして特定されているのは、いまのところ、以下の分野です。
- がん看護
- 精神看護
- 地域看護
- 老人看護
- 小児看護
- 母性看護
- 慢性疾患看護
- 急性・重症患者看護
- 感染症看護
なお、専門看護師は、後述する認定看護師に比べると専門領域の幅はより広くなっており、2年間の修士課程における教育が求められます。それゆえ、専門看護師はかなりハードルの高い資格といえるでしょう。
●専門看護師になるには
専門看護師を受験するには、日本国の保健師、助産師、看護師のいずれかの免許を有し、看護系大学院修士課程修了者で、日本看護系大学協議会が定める専門分野の専門看護師カリキュラム総計26単位を取得していること、実務経験が通算5年以上あることが必要です。ただし、そのうち通算3年以上は特定の専門看護分野の経験があり、3年のうち1年は修士課程修了後の実務経験が必要です。
専門看護分野の教育課程として特定されているのは、「がん看護」「慢性疾患看護」「母性看護」「小児看護」「老人看護」「精神看護」「家族看護」「感染症看護」「地域看護」「急性・重症患者看護
」「在宅看護」です。
専門看護師として認定されると認定証が交付されますが、レベル保持のために5年ごとに更新審査を受けることが必要です。その際、認定後5年間に、規定された看護実績・研修実績・研究実績などを有していることが条件となります。

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