●助産師とは
妊娠を契機に、出産・育児まで母性に関する専門職として継続的に母子にかかわっていくのが助産師です。妊産婦の不安や恐怖感を緩和し、安心して分娩できるように、妊産婦への保健指導、分娩時の介助、育児相談などを行います。まさに「生命の誕生」に立ち会える魅力的な職業といえるでしょう。それだけに、医療に関する高度な知識と技術が要求されます。情緒不安定になっている妊産婦の精神的支えになることも必要ですから、冷静で的確な判断力、機敏な行動力、そして体力が要求される仕事です。
助産師の仕事の大きな部分は妊産婦などへの指導・援助ですが、母体や新生児をケアするだけでなく、妊娠初期から出産まで継続して援助したり、出産後の育児指導・家族指導まで行います。さらに近年は、育児がうまくできない母親への援助や、不妊治療を行っている夫婦、あるいは10代の妊娠・中絶や思春期の性の相談など、性や生殖をめぐる広範囲な活動を行っているのも特徴です。出産時以外にも病院・診療所、助産所、保健所などで地域住民への保健指導などを行うなど、その活躍の場は広がりつつあります。
●受験資格
助産師になるには、助産師国家試験の受験資格を得るための教育機関に入学し、そこを卒業してから国家試験に合格しなければなりません。国家試験の受験資格は、次のように規定されています。
看護師国家試験の合格者または受験資格があることを前提に、
1)文部科学大臣の指定した学校において、6カ月以上助産に関する学科を修めた者。
2)厚生労働大臣の指定した助産師養成所を卒業した者。
3)外国の助産師学校を卒業した者、または外国において助産師免許を取得した者で、厚生労働大臣が 1) または 2) と同等以上の知識・技能を有すると認めた者。
このうち、2)にあたる助産師養成所は、看護学校卒業を入学資格とし、終業年限は1年(法令上は6カ月以上)となっていま
す。
つまり現職のナースであれば、短期大学の専攻科(1年)か、助産師養成所(1年)に入学し、卒業する必要があります。看護系大学によっては、3年次への編入学により、助産師過程履修の路を開いているところもあります。なお、看護系大学で助産師になるための学科を専攻すると、卒業と同時に看護師と助産師の受験資格が得られます。さらに、専門職大学院(※1)や大学院で助産師国家試験受験資格を取得するという選択肢もあります。ただし、そうしたコースを設置している大学院数はまだ多くありません。(専門職大学院例:天使大学院助産研究科助産専攻、大学院例:聖路加看護大学大学院修士課程ウィメンズヘルス・助産学専攻助産学上級実践コース)
入学試験科目は学校により多少異なりますが、母性看護学、成人看護学、小児看護学など看護に関する専門知識のほか、国語、作文、面接などがあります。
※1……高度で専門的な職業能力を持った実務家の養成を目的とした大学院。2003年度にスタートした。

| ●受験問い合わせ先 |
厚生労働省医政局医事課 試験免許室
〒100-8916 東京都千代田区霞が関1-2-2
TEL:03-5253-1111 |
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